SWS 0921 UTS/トム・バーカー/リサーチ発表/だるま/トム・リバート/ジェラルド・レインムス/UTS/チャイナタウン

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朝8時に起床。ゆっくりと部屋で仕事を。9時にホテルを出るところでナンバ先生と一緒になる。UTSに向い、そばのカフェでマフィンで朝食。

10時からはトム・バーカー教授のレクチャー「UTS Urban Digital Media Review」。UTSの置かれた状況とこれからのマスタープランを聞く。先日部屋で試作品をみせてもらったSmart Slubという、アルミハニカムの構造体とLEDによる表示装置を一体化したものの話しも聞く。LEDディスプレイでできたレンガというところか。

11時から13時まではスタジオでリサーチの発表会。どのグループも短期間にいい調査とまとめをやっている。こういう場面で学生それぞれの地力がでるような気がする(もちろん小器用に素早くできればいいというものではないが)。それぞれ単体のアイデアとしては面白いが、それだけでは単なる一つの「バブル 泡」で終わってしまう。そのバブルをマスタープランとの関係の中できちんと位置づけることが大事ではないかというコメントをする。明日の正午からは提案を含めた中間講評。インテンシブにスタジオは進行していく。

昼食はチャイナタウンのだるまという日本料理屋へ。日本人が経営している。ミックスフライカレーを注文。UTSのオーストラリア、香港、マレーシア、インドからの学生と話す。

15時からはトム・リバートさんのレクチャー「Food of Thought」。トムさんはヤマシロが2006年に参加したシドニー大学の国際スタジオUrban Islandの主宰者でもある。シドニーにおけるレンウエイへの提案の紹介。水曜夜に展覧会の打合せを約して分かれる。

その後、ジョアンさんに連れられて若手の建築家Gerard Reinmuth ジェラルド・レインムス氏のオフィスへ。以前ジョアンさんの紹介で東京でのJIAの大会でも講演をしてもらった。まだ30代だがオーストラリアを代表する会議のキュレーションを勤めたりもしているやり手。故郷であるタスマニアシドニーにオフィスをもち、またパートナーの建築家はメルボルンのRMITで教授を務めたりということで、メールを中心に、コラボレーションをやっている。僕には不慣れなやり方だが、これから考える必要があるかもしれない。後日夕食を一緒に、ということで分かれる。

UTSにもどり、しばらくグループ毎のエスキス。今回は予算も決まっていて(30-300万円)、実際に出来ることが条件のプロポーザル。いつも以上に、いまそこに存在している条件を、できるだけ(一般的にはネガティブな条件でも)ポジティブに取り込む事から始めることをアドバイス。デジタルメディアを中心に考えているグループには、それがどのように具体的なサイトに体験として現れてくるかを具体的にイメージするようにアドバイスをする。東大の学生には不慣れな設定だが、なんとかやり遂げてくれるだろう。

夕食はナンバ先生と二人で、チャイナタウンへ。量の多すぎなさそうなセットメニューを選ぶ。これからのことをいろいろ話しながらゆっくりご飯を食べる。

部屋にもどってからは、明日のレクチャーの準備。何度もラッシュを繰り返しながら、ストーリーや細部をチューンしていく。東大での最後の仕事とも言えるので、いつもより力が入る。気がつくと26時をすぎている。