宿場町のように

雲南掛合町ライダーハウス話題に

中国山地の懐に抱かれた雲南市掛合町波多地区に、バイク旅行者向けのライダーハウスがお目見えし、ツーリングを楽しむ愛好家の間で話題になっている。1泊1500円という格安料金のほか、注文すれば、地元のイノシシ肉や野菜を使ったバーベキューも味わえるのが人気の秘密。過疎・高齢化のムラが生み出したアイデアが、アウトドア志向の若者を引き寄せる。

ライダーハウスは木造平屋建て(約100平方メートル)で、定員20人。地元で農業を営む田部光夫さん(71)が今年5月、自前で元加工所にリビングや自炊用の調理室などを設け、オープンさせた。

発案したのは、大阪からIターンして住み着き、島根県の中山間地再生事業で今春まで地域マネジャーを務めた仁田綾子さん(29)。学生時代、原付きバイクで全国を旅した経験がヒントになったという。

開設以来、九州や関東のバイク愛好者50人が利用。国道54号から5キロの山あいに立地し、近くに波多温泉・満壽の湯や三瓶山に通じる県道があることから、石見銀山出雲大社を旅行する若者らに人気を集めている。(以下略)

http://www.sanin-chuo.co.jp/hobby/modules/news/article.php?storyid=514374085

近世までは旅は足で歩くものだったので、宿場町がある程度の距離毎に成立した。モビリティが発達して。東京-出雲だって日帰り出張の範囲になってしまったけれど、今でも移動する時間そのものを楽しむ旅もある。僕は経験ないけれど、ツーリングなどはその典型だろうか。こういう場合、一見不便だけれど、どこかとどこかを結ぶ宿場町のような場所、というものもあり得るのだろう。