DAL 0712 15号倉庫/スズカケノキの並木/冷麺/港口再生+空間芸術展/イタリアンレストラン

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朝は7時起床。いつものようにホテルのレストランで朝食。

9時20分に学院前に。今日は15号倉庫の改修工事現場の見学。一部学生が寝坊をして40分ほど遅れて集合場所に到着。論外。ムッとした空気のままバスに乗り込む。大連市郊外の大学キャンパスから市の中心部を抜けて港湾地区へ。バスのなかから15号倉庫が見え、皆でアッと声を上げる。

すべての外壁が取り払われ、マッシュルームコラムとフラットスラブだけになった15号倉庫は、それだけで土木的な迫力があり、そしてその構造体の向こうに陽光に照らされた大連湾の景色が見通せる。工事現場をみなで歩き回りながら写真をとったり、しばし見とれたり。今回のイベントでは、もともと、この倉庫内に仮設のギャラリーを設置してそこに学生の提案をA0パネル100枚で展示し、建物の長さを照明で演出するイベントを考えていた。改修工事の遅れによってイベントができなくなり、今回は大連理工大学のキャンパス内で急遽実施することになった(イベントの4日前に変更)。15号倉庫の場所の迫力に、ここで出来ないことを返す返す残念に思う。

その後大学にもどりお弁当の昼食。昼食後に先生方と今回の課題とイベントの報告書の出版について打合せ。当初は手製のブローシャーの製作も考えていたが、内容にも鑑み、大連理工大学出版からの出版物として製作することにする。目次をその場で整理し、作業分担を確認。

食後は再び照明の設営。昨日一度行っているので、今回は早い。エラーもつぶすことが出来た。夕方になり、来賓との夕食会があったのだが、照明機材も気になるので遠慮して現地で冷麺をいただく。

18時も過ぎると式典の準備が行われ、学生たちがたくさん集まってくる。そろいの衣装を着込んだコンパニオン嬢たちがうろうろしているのでなにかと思っていたが、すべて大連理工大学の学生で、こういった式典をもりあげるコンパニオン部があるのだとのこと。東大でやったらセクハラだといわれそう。19時になり、来賓が会場に姿を現す。大連理工大学の副学長や、中山区の副区長などたくさんのお客さんがいらっしゃる。お祝いのスピーチの後、記念写真を撮影し、展覧会のテープカット。照明インスタレーションも開始する。

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インスタレーションは急ごしらえではあったが、自然物である樹木の枝や葉と照明の組み合わせが面白い効果をもたらしてくれた。ほとんど存在感のない小さな白熱電球だけで、いつもみなれた風景がまったく変わって見えてくることに、みな喜んでくれたようだ。通りかかったたくさんの人々がみて、声をかけてくれた。

写真やビデオの記録をし、23時過ぎに終了。機材を撤収する。その後、かなり遅い時間になっていたが、范学院長の計らいで、イタリアンレストアンで打ち上げ。本来の閉店時間を大幅に超過して待っていてくれたようだ。ワインで乾杯し、皆でイベントの成功をお祝いする。