CSP 0808 本殿公開/商店街でプレゼンテーション/momen'ts

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再び自動車を実家で借り、出雲大社を目指す。今日は本殿の拝観をお願いしている日。車を停めた古代歴史博物館でパビリオンの設置準備を見る。その後大社の大鳥居のところ(勢溜)で皆と待ち合わせ。建築家吉村靖孝一家とも合流。息子さんの名前はインスピレーションで出雲ちゃんとつけたとのこと。出雲大社禰宜のニシムラさんの案内で本殿を参拝する。普段は決して開かれない門をくぐり、本殿に上り、縁を歩き、本殿内部の天井画を見る。内部には一枚の壁が設けられていて、右側に寄せてとりついている階段(きざはし)とあわさって、一室の空間でありながら奥行きのある状態をつくりだしている。今度の公開は60年ごとのこと。ちょっと次回は参加できないかな、と思う。拝観後に禰宜のニシムラさんから出雲大社の歴史についておはなしを伺い、菊竹さんの出世作でもある出雲大社庁ノ舎へ。突然の大雨。しばらく中に留まり、ルーバーを流れていく雨を眺める。

雨が弱くなったところで車にもどり、サンロード中町へ。17時から学生たちが商店会のみなさんにプレゼンテーションを行う。空き店舗の店先に中にあったパーティションを設置しにポスターを貼る。椅子は道にはみ出るようにして置き、この集まりの様子が町の人々にも見えるように行う。商店会のみなさんがマイクを差し出してくれる。このマイクがアーケード街全体に響き渡るようになっていて、会場にいらっしゃれない町の方にも聞こえるようにしてくれた。三十分ほど学生が発表し、その後三十分ほどディスカッション。その後向かいの中華料理屋で慰労会をしていただく。地元のケーブルテレビも取材してくれた。

学生たちを残して、木綿街道に移動。中間講評の6日に宣言したように、木綿街道ではイベント「momen'ts」が実施されていた。町のなかにあるものを使うために、醤油のビンや木箱を利用した照明、生姜糖の型板を使った照明、町の方々がつくった提灯、地元画家の絵、近所の方がやってくださったカルメラ焼きなどが町にひろがる。船川には船が浮かび、木綿街道のシンボルであるのれんを生かした移動する大きな行灯になっていた。これには乗ることも出来、町の中を移動していく大きな明かりがとても印象的な場面をつくっていた。なにより近隣の大人やお年寄りが団扇を片手に町を歩き、子供たちが声を上げながら町を走り回る風景はとてもうれしかった。準備期間数日の強引な企画ではあったが、そのことが町に入り込み、まちの特徴をあぶり出すことにつながったのではないかと思う。

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