CSP 0809 神迎の道/シンポジウム/公開プレゼンテーション/ごえんホール/サテンドール

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9日はワークショップの最終日。駅前で大野先生らと合流し、車で神迎の道へ。スタジオで提案するアートワークのプロトタイプを準備している。近所の瀬戸物屋のおばあさんにコーヒーをいただき一服する。その後会場を確認した後、昼食。

13時30分よりシンポジウムを開始する。

シンポジウムは大野秀敏先生と田島則行さんによる基調講演から始まる。大野先生は縮小する社会に関する現状を世界各地や日本各地の都市の現状を交えながら語る。これまでの成功体験にとらわれない新しい価値観の創造を説く。田島さんは人々がばらばらになってしまった社会におてNODEとなる場や組織のあり方を、自らの体験を交えて語っていただいた。

その後は東北芸術工科大学シドニー工科大学によるパビリオン製作のレポートと各スタジオの発表とディスカッションを行う。

「木綿街道」は昨晩行ったイベントの記録を交えながら、インスタレーションによって街道と川、そしてそれをつなぐ直行した小路という町の構造や風景を浮かび上がらせることを提案した。

「サンロード中町・高瀬川」は商店街に貼られたポスターという形式を使いながら「住み・つくり・商う」町というコンセプトで、商店街から新しい住工商が混在した町のあり方を提案した。

「神迎の道」は通りを舞台とした新しい祭りを提案。町の人々が製作できるモビール状のオジェを試作し、それを町の中の様々な場所で設置した風景をシミュレーションしてくれた。

最後のディスカッションでは講師による総評というよりは、講師から質問を投げかけてもらうことで学生たちの話を聞けるような時間を設けることにした。町の人々からも様々な声を聞くことが出来た。シンポジウムに足を運んでくれた町の人々は決して数は多くないが、それぞれのスタジオがそれぞれの地区で製作過程をみせたり、イベントを行うことで、自然にプレゼンテーションが出来たのではないかと思う。

最後は博物館から、打ち上げ会場である大社文化ぷれいす(伊東豊雄 設計)まであるいて移動。途中、神迎の道でモビールを見る。打ち上げは地元の建築家のみなさんが用意をしてくださった、和やかな会に。学生たちもほっとした顔をしている。

その後タクシーで駅前に移動し、サンロード中町にある町家を改修した「サテンドール」というバーへ。ここで二次会。

みなさん、ごくろうさまでした。