CSP 0805 サンロード中町/各地で作業/久鶴

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午前中は三地区に分かれて、それぞれの地区に関するレクチャーを聞く。ヤマシロはサンロード中町を含む出雲の中心商店会の元会長である石橋氏のレクチャーに参加。15世紀頃から今のあたりに市があったことから始まり、昭和30年代から40年代にかけてもっとも商店街が繁栄し、その後苦しい状況を迎えている歴史を率直に話をしていただけた。印象的だったのは1970年代後期からモータリゼーションの時代を意識し、商店街を改革しようとしてきたこと。その起爆剤として商店街に近接して大型店舗パラオを地元主導で開発したこと。その中心店舗と商店街を回遊するようなことを期待したが、そのようにはならず、結果として中心商店街の衰退を早めることになってしまったことであった。

この歩いて楽しい商店街、中心地の大型店舗、その後の郊外ロードサイドショップの出店、次第に拡張しては既存店を駆逐していく郊外大型店舗同士の繰り返される競争などは、自分が成長してくる時にそのままたどって来た経験でもあり、郊外を研究しようとしたことの背景でもある。

石橋さんのレクチャーの後は、学生の簡単の発表を交えながら、一時間ほどディスカッションさせていただく。きわめて短い時間の中で情報とアイデアが共有されたように思う。

お昼は高瀬川に近いカフェでとる。若い女性に人気のある店で、大きな窓からは神社の緑が眺められる。

午後は再び分かれての作業を続ける。夕方にあらためてあつまり、エスキス。明日の発表の方針を話し合う。

夜はイノクマさんたちと駅前の久鶴(ひさづ)という小料理屋で食事。魚が絶品。名物のノドグロは季節ではないので楽しめなかったが、アゴ(トビウオ)の刺身などをいただく。