OBOG

卒論生、修論生として在籍した大野秀敏研究室のOB会に出席。ぼくは大野研が出来てから4年目の学生だが、今は17年目を迎えているらしい。


大野研究室は来年柏キャンパスに移るので、本郷最後のOB会ということで40人あまりの出席者を迎えて盛大に行われた。


初代のメンバーから、今年の春に卒業したばかりのメンバーまで20名ほどが最近の作品を紹介した。ぼくも銀座のビルのファサードの改修プロジェクト「Sメディアウォール」を紹介。CGモンタージュムービーと、試作機の映像を見てもらう。


いろいろと興味深い発表があったが、木造で5階建ての集合住宅を計画し、そのために構造の大臣認定まで取得しているKUSの小杉英次郎さんの発表が興味深かった。構造設計は腰原さん。


木造中高層の構想を耳にしたクライアントからの問合せからプロジェクトがスタートし、クライアントの熱意(と大臣認定のための費用を負担してもいいというコスト面の理解)に引っ張られながらのプロジェクトだと言う言葉が印象に残った。


集成材構造を石膏ボードで被覆した構造で、仕上がりとしては木造の面白さは損なわれるのだけれど(これには小杉さんも意識的)、木造で中層の耐火建築物を実際に作ったというステップは非常に大きい物になるだろう。(一度実現してしまえば、2件目ではより進んだ取り組みも可能だろう)


いろいろな意味で勇気づけられたOB会だった。