交差点と自己責任

北京の交差点で信号に合わせて歩き始めると、道幅が大きい割に青信号の時間がずいぶん短い。普通に歩くと間に合わないくらい短い。

歩行者も、自動車も、自転車もバスも信号を守らない。40%くらいは信号によってコントロールされているけど、前後30%は見切り発車となる。

中国で道を渡っているといつも「自己責任」という言葉が頭に浮かんでくる。

日本で横断歩道を渡っている時は、青信号である限りかなり安心しているような気がする。「ルールをまもっているのだから、事故に遭うはずがない。事故にあったらそれは相手が悪いから自分は被害者だ」という感じ。

中国で横断歩道を渡っている時は、常に緊張して、廻りのいろいろなことを感じなければ行けない。信号に従っているだけでは道も渡りきれない。自分の判断で少し早く動き出したり、赤信号になっても渡り続けなければならない。「ルールを守っていても、だれも護ってはくれない。事故にあったなら、それは自分の注意力不足」そういわれている気がする。