旧石器

出雲・砂原遺跡で国内最古の旧石器発見

 日本最古の約12万年前とみられる前期旧石器時代の石器が、出雲市多伎町の砂原(すなばら)遺跡で発見され、学術発掘調査団(団長・松藤和人同志社大教授)が29日、島根県庁で発表した。日本列島に登場した人類の歴史を考える上で極めて重要な資料になるとともに、旧石器発掘ねつ造問題で停滞していた研究の扉を再び開く大きな意義を持つ。(中略)

 同市在住の自然地理学者で、兵庫教育大の成瀬敏郎名誉教授(66)が8月8日、がけの地層露頭から石器1点を発見。松藤教授(61)が鑑定し、発掘調査したところ、石器や石器の素材としてはがされた石片など新たに計19点が見つかった。長さは1・5〜5センチ。石材は石英流紋岩、玉髄(ぎょくずい)など。うち1点は先端を鋭く加工した、物を突き刺す道具「尖頭(せんとう)スクレイパー」と確認した。

 発見された石器は、約12万5000年前の地層と、約11万年前に降り積もった三瓶木次火山灰層の間にある2つの層に含まれていたことなどから、約12万年前と年代を特定した。

 松藤教授は、3万5千年より古い時代を前期旧石器、新しい時代を後期旧石器時代と区分。石器を残したのは、ネアンデルタールに代表される旧人か、われわれの祖先となった新人のホモサピエンスの可能性が考えられるが、「現段階では分かっていない」とした。(以下略)

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=515345004

あいかわらず、古いものはたくさん出てきますねー、出雲。

新しい動きはわれわれが作らねば。