0321 聴竹居/大山崎美術館/大徳寺/孤篷庵/忘筌/大仙院/真珠庵/はしたて/先斗町

朝6時30分ころ起床。荷物をパックし、チェックアウト、朝食。8時過ぎに出発。

バスで大山崎へ。駅前でバスを降り、歩いて聴竹居へ。藤井厚二の設計による、環境的な工夫のこらされた実験住宅。実測や保存に関わられているマツクマさんの案内で拝見する。現在ではマツクマさんらがこの建物を借受け、地元のボランティアのみなさんの協力のもと一般公開している。修復、保存のために一歩一歩進まれているようだ。その後、歩いて15分ほどのところにある大山崎美術館へ。洋館の本館と、アンドウさんによる新館の増築。増築部分はほとんど地下に埋まっているのかと思っていたが、実際にはほとんど地上に顔を出している。本館の部分から象徴的な階段を下りていくアプローチと、下に行くとほとんど開口のない体験、あるいは庭園側から見ると豊富な緑で覆われていることなどから、地下のような体験となっている。ベネトンのファブリカと同時の建物。新旧の対話と地下空間への展開というアンドウさんの取り組みへの初期の実例と言えるだろう。

その後ふたたびバスで京都市内、大徳寺へ。中村外二工務店の中村義明社長の案内で孤篷庵へ。忘筌がうっとりするほど美しい。一つの庭園を様々な要素で区切りながら、いろいろな方向から楽しむ構成が巧み。その後真珠庵へ。何年か前の一般公開に続いて二回目の訪問。茶室・庭玉軒の薄暗がりの中に浮かび上がる大小の明かり取りの窓が美しい。

名残惜しいが今回は大徳寺は二カ所で終了。バスで京都駅南側の京阪ホテルにチェックイン。その後マツクマさん、諸先生方と京都駅ビルのなかのはしたてというお店へ。店構えはカジュアルだが、とてもおいしい食事が続く。あとで聞いたら和久傳の支店?とのこと。

二次会はタクシーで先斗町へ。ぶらぶらと歩いて一件のカフェへ。ビルの四階で小さなテラスがあり、こたつが並べられている。肌寒い中でこたつにあたりながらお酒を飲む。