0319 法隆寺/中門/五重塔/金堂/西里/聖霊院/東室/妻室/夢殿/薬師寺/東塔/唐招提寺/TIMES I, II/京都ホテルオークラ/奈良

朝は7時頃起床。ゆっくり起きる。8時過ぎにホテルのレストランで朝食。8時30頃にホテルを出てバスへ。

まずは法隆寺へ。3回目の訪問。中門をくぐり、伽藍を囲っている回廊に入る。五重塔と金堂を眺める。昨日以上に詳しい熱の入ったTAの解説を聞く。藤井先生の聖徳太子信仰をもとにした寺の方針転換の話しが面白い。ある種のねつ造(ではないけれど)であっても1000年以上続ければ本物になってくるということか。西院を見た後、一旦外に出て、西里の街を歩く。その後境内に戻り、聖霊院、東室、妻室を見る。住宅的な構造を持つ聖霊院、僧侶と付き人のための住空間であった東室、妻室が面白い対をなしている。その横にある倉である網封蔵、食道がプロポーションが美しい。夢殿と伝法院もすがすがしい。

駐車場側の食堂で昼食をとり、薬師寺へ。東塔の古風を伝えるおもむきはいいが、再建の部分の朱の感じがどうしても好きになれない。もともと寺院とはこういうものだということは頭では分かっているが、どうしても軽薄な感じがしてしまう。これは刷り込みというものだろうか。内部に防火シャッターの付いた金堂はどうかと思ってしまう。

さらに次は唐招提寺へ。大修理の最中なので残念であったが、礼堂東室のたたずまいはやはり好きだなと思う。

ここで、研修のグループからはなれて、電車で京都へ向かう。予定の時間より少し早くついたので、TIMES I, IIを見学。近くの新しい商業ビルも足元を水際に近づけたデザインにしていた。その後京都ホテルオークラで大学で行う2010年度のジョイントワークショップの打合せ。日、米、中の大学で2010年に合同課題やシンポジウムをしたいということがテーマ。学校の授業のスケジュールなどを話し合いながら可能性を模索。いくつか可能性が見えてきたように思う。ローカルでありながらグローバルな課題設定がのぞましい。打合せを終えて、再び電車で奈良へ向かう。

奈良へもどって、旅行の懇親会の会場である学生たちが泊まっている旅館へ。二次会が始まっているので少し参加。すでに置いていかれているのでちょっとだけ参加。三次会はヨコテさんと二人でビール。


今日は法隆寺薬師寺唐招提寺と大物?を廻ったわけだが、どうも感動できなかった。どうやら自分の感動ポイントには、体を包まれる室内的な体験が関わっているらしいと(いまさらながら)思う。大物はどちらかというと外部から拝むような距離感のものが多いのだが、どうもそれが自分にとっては物足りないらしい。