DUSP2008-2009 MEL 0227 0228 マーケット/NEXT WAVE/Renew Newcastle/メルボルン空港

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朝は荷物をパッキッングし、ホテルをチェックアウト。荷物を預け、タクシーを予約してマーケットへ出かける。途中、もっとも初期に再生されたレーンウエイであるHardware Lane ハードウエア・レーンを見る。クイーン・ビクトリア・マーケットは市民に親しまれたマーケット。自前のショッピングカートをもって、多くの市民が訪れている。カフェで目玉焼きののったトーストの朝食。

食後にさらに北に歩き、メルボルン大学の西側にあるアート・ハウス・ミート・マーケットへ。ここはメルボルン市が整備した建物で、もとは肉市場だったとのこと。ここに事務局を構える、NEXT WAVEフェスティバルの事務局のUlanda Blair ユーランダ・ブレアさんにインタビュー。これは25年の歴史を持つフェスティバルで、二年に一回実施されているとのこと。フェスティバルの実施されない年にはキック・スタートと呼ばれるプログラムが実施され、若いアーティストやARIに、助成金の申請方法や広報の仕方などを指導する。昨日話を聞いたタイさん、ティムさん、WEST SAPCE、午後に話を聞いたマーカス・ウエストベリさんらも皆このフェスティバルの運営に関わって来たようだ。

次のインタビューまで少し時間があったため、昼食はFitzroy フィッツロイという中心からやや北東にいった地区にいってみる。最近人気の出て来た地区とのこと。低層のタウンハウスと商店、一画には大規模な団地がある。メルボルン中心部の地価が高騰して来たため、こういった地区に新しい動きが出て来ているとのこと。

午後は再度リバーランドのカフェで、Marcus Westbury マーカス・ウエストベリさんにインタビュー。都市計画家のGraig Allchin クレイグ・アルチンさんの紹介。マーカスさんとクレイグさんは他のメンバーと一緒にRenew Newcastle リニュー・ニューキャッスルというプロジェクトを始めたばかりとのこと。ニューキャッスルシドニーの北150kmほどの都市。工業都市として栄えたが、半島の先端にある旧中心街はすっかり寂れてしまったとのこと。再開発のために多くの建物を買収してあるが、いつ計画が再開するかよくわからない。このプロジェクトで不動産業者から複数のたてものをまとめて週1ドルという破格で借うけ、週20ドルという破格の値段でアーティストなどに貸し出すということを始めたとのこと。いざ再開発計画が始まった際にはプロジェクトが責任をもって入居者を退去させること、ゴーストタウンにしておくことで治安が悪化することを防ぐことなどがキモのようだ。また彼らとしては、こうして人々が街に帰って来て、街を歩く姿を見せることで、街の持っている基本的な性格、大きな郊外ショッピングセンターにはない可能性をプレゼンテーションすることが大事だと考えているという話を聞いた(中心街の再開発計画は、小さな道路などの街の基本的な性格を受け継いでいると考えているそうだ。この骨格が残れば古い建物のままでも、新しく建て直されようとかまわない、というスタンス)。この「町の可能性を実際の出来事=イベントを通じてプレゼンテーションする」という考え方はCity Switchプロジェクトの基本姿勢に全く通じるものだ。出雲に続くCity Switchプロジェクトの対象都市としても面白いかもしれない。ワークショップなどをする場合の空きスペースの提供の可能性などを打診。十分あり得るだろうという返事をもらった。大きな収穫。

インタビューの後はおみやげものなど買い、ホテルへ。荷物をピックアップし、呼んでおいたタクシーでメルボルン空港へ。とくにトラブルもなく19:00に出発。シドニー空港で国際線に乗り換え、翌朝6:00過ぎに到着。気温差に驚く。