DUSP2008-2009 MEL 0226 レーンウエイ/フェデレーション・スクエア/フリンダース・レーン/バス・ギャラリー/ウエスト・スペース/リバーランド・カフェ/ライゴン・ストリート/イェラ・リバー

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朝は疲れがたまってきているが、がんばって7時ごろに起床。身支度をして出かける。朝のレーンウエイの様子を見に行く。街区の中の路地状の細い通りに、カフェやレストランなどがたくさん出ている。通りによって性格が異なるようで、デザインを統一したプロデュースが一貫したもの、気楽だがセンスを感じさせるコージーなもの、庶民的な気さくな感じなもの、など。以前みたものの位置を確認していく。ステートライブラリーのMR TULKというカフェで朝食。

その後、フェデレーション・スクエアにでて、インフォメーションセンターに。地上に出ている部分はそれほどではないけれど、地下には予想以上に大きな空間が。地図やパンフレットなどが置いてあるのは当然として、個別の旅行相談にもいろいろのってもらえるようだ。たくさんのスタッフが配置され、銀行のような順番整理券がくばられている。メルボルンの観光にかける意気込みが感じられる。

12時ころに、Tai Snaith タイさんというアーティストでありライターでもある女性を、彼女のオフィスに尋ねる。このビルにはたくさんのアトリエが入っているそうで、彼女自身も一つの部屋を4人のアーティストと共有しているとのこと。近所の市立図書館のカフェ・ジャーナルでインタビュー。彼女は次に発行されるメルボルンにおけるアーティスト・ラン・イシニアチブ(ARI)に関する本の記事も執筆しているということで、今回のインタビューには欠かせない人物。ここのビル自体も、オープン・アトリエのようなイベントをやっていて、年に二回、外の人々をアトリエに招いて、直接作品を見せたり、売買したりすることもあるそうだ。

タイさんのオフィスを出て、歩いてBus Gallery バスギャラリーへ。二階建ての小さな建物。地上から直通の階段を通って、二階のスペースに。ギャラリーとレコード・CDショップがある。このギャラリーのディレクター Tim ティム氏と一緒に出かけ、今朝朝食をとったMR TULKというカフェに。どうやらたまり場的なカフェらしい。Bus Galleryは8年ほど前に設立され、メルボルンの中では比較的歴史もあり、大きくなったARIとのこと。今後はARI同士のネットワークを強化し、若いアーティストに資金の獲得方法や、広報の仕方などを教える活動に力点を置きたいという話を聞く。多くの草の根の活動が、アマチュア的なARIにとどまるか、公的な資金を得てエスタブリッシュしたアート・オーガナイゼーション(AO)になるかを議論しているのに対し、第三の道と言えるだろう。

ティムさんと分かれて、今度はWest Space ウエスト・スペースというARIへ。ここは比較的古株のARI。自前のギャラリーを持っている。ARIの運営方法などについて聞く。運営は複数のボードメンバーによって決定されているとのこと。常勤のメンバーと非常勤のメンバーがいて、合議ですすめられる。RMITで講師をつとめるインテリアデザイナーのSuzie スージー女史も参加。エスタブリッシュされた美術館、商業的なギャラリーとは異なる第三の方法として意識的に運営されていることが分かる。アーティストたちのグループによる自主的な運営というと、単なる自助のための過渡的な活動という感もあるが、そうではない。こういった活動を記録した本も出版しており、入手をお願いしておいとまする。

その後、タイさんと一緒にヤラ・リバー沿いのRiverland リバーランド カフェへ。若い建築家Michael Roper マイケル・ローパーさんと再会。彼はCity Swtichプロジェクトのコンセプトを考えたメンバーの一人。一昨年のメルボルン訪問以来。来週にはメルボルンを離れ、ベルリンに移住するとのこと。忙しい中時間を作ってくれた。主に、メルボルンの都市開発の歴史などの概要を聞く。

インタビューを終え、夕方の街を歩く。スワンストンSt.のレストラン・クッキーと同じビルの屋上にあるROOF TOP CINEMA ルーフトップシネマというバーを見学。屋上が日本のビアガーデンのようになっている。メルボルンではレストランやバーを含めて公的な室内は禁煙だが、外部での喫煙は可能。タバコメーカーの援助もあって、このような屋上のバーがはやっているとのこと。その後、その裏手のコンテナバー SECTION 8を再び見学。

夜はライゴン・ストリートのイタリア街に行き、パスタとピザの夕食。白ワインをいただく。日本での飲むと頭が痛くなるのだが、なぜか海外では大丈夫。不思議。食後はリバーサイドに再びでて、カジノまで歩いていく。REで新木場でやりたいと考えている大きな火炎をつかったインスタレーションと同じようなものが常設であるとトム・ヘネガンさんに聞いてやってきたが、時間になっても始まらない。乾燥した気候が続いており、先日の大規模な山火事もあったので、自粛しているとのこと。残念。