0130 桑沢デザイン研究所+SFC

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金曜日は午前中に渋谷の桑沢デザイン研究所の卒業設計の講評会にゲストとして参加。スペースデザインコースの住宅ユニットに参加する7名を講評。一階にあるスタジオで行われたが、この場所は駐車場としても使われるとのこと。床仕上げが外構用で床に駐車場のラインがペイントされている。壁は吸音のための仕上げがなされていて、天井はむき出しの構造にグリッド照明などの設備。都心の施設ならではのスペースの使いっぷりが面白い。

設計のテーマは自由のようだが、1/1からはじまって、徐々に大スケールになるように担当するスケール感が割り当てられている。住宅ユニットという名前なので、戸建中心のデザインかと思ったら、それは全くなく、家具スケールと集合住宅、より大規模な複合施設などであった。

7名の学生を、ヤマシロ、非常勤講師をつとめる今村創平さん柴田晃宏さん、比護結子さん渡邉健介さん、そしてユニットをまとめる専任講師の大松俊紀さんの6名のクリティークで講評。とても贅沢な体制だと思った。

学生は、高校から直接入学する人もいるが、今回は半分くらいは他の文系の大学を卒業したり、他の建築学科から移って来たひととのこと。意欲的な作品が多かったと思うが、どちらかというと小スケールのものに面白いものが多い。写真を掲載した衣服と家具が一体化したようなものと、音楽から建築を生成したり、建築から音楽を生成する作品(住吉の長屋を音楽に翻訳したものも)が気に入ったので本をプレゼント。短い時間だったが、楽しい時間だった。


土曜日は午前中から非常勤講師をつとめる湘南台慶応大学SFCへ。卒業設計+卒業論文の優秀賞(伊藤滋賞)を決めるための講評会。伊藤滋SFC客員教授石川幹子教授のほか専任の池田靖史さん、小林博人さん、松原弘典さん、非常勤講師から松川昌平さん、戸田知佐さん、河瀬行生さん他が参加。

11点の卒業設計、2点の卒業論文を講評。こちらもバラエティのある作品が並ぶ。午前、午後にわたってじっくりと講評をしていく。

最後に学生の前で一時間半ほどをかけて賞の審査。投票と、意見表明を繰り返しながら作品を絞って行く。最後は劇的な?逆転をへて浜辺の仮設構造物を提案した正木さんが賞を受賞。都市的スケールの模型から1/3の可動モックアップまで様々な空間的なスケール、時間的スケールを横断可能な提案がすばらしいとおもった。今後ゼネコンの施工部門に就職する予定ということだが、ぜひデザインの活動もつづけて欲しい。

その後教職員用の学内レストランで懇親会。21時ころには解散。SFCの夜は早い。