話の内容と聴く状況

最近配信が開始された建築系ラジオのPod Casting配信で「全体討議―「建築メディアはどうなっているのか?」」という座談会を聞いてみた。

建築系ラジオ::
http://www.tatsumatsuda.com/japanese/radio/radio.html

現場に行く朝の通勤電車で聴いたのだが、ヘッドホンを通じてじっと聴いているのはなんだかつらい。
他のメールを読んだり書いたりしながらだと、ちょうどいい感じ。
これは別に内容がいいとか悪いとかではなくて、話題の設定とか、話のテンポとか、そういったものが自分が聴いた環境と合わなかったからだろうと思った。

自分はよく落語のPod Casting配信をきいているのだが、前フリでこの落語を、どこで、どんな時間帯に、どんな状況で聴いているかが分からないのでやりにくいです、という話をよく噺家がしている。どんな環境で聴いてほしいかを考えて番組をつくることは難しいのだろうから、こちらがその番組にあった状況を探さなければいけないのかもしれない。

聴覚を通じて思考はその話の方向に引っ張られるけれど、視覚を通じてはまったくそれとは関係のない膨大な情報が流れ込む。ラジオというツールはそのような面白いメディアだと思った。