「建築をほめよ!」

 そんな人たちも、東京から建築好きの2人組がやってきて、自分たちの街の建物をほめられたら悪い気はしないはずだ。既に壊すことが決まっている建物であれば戸惑うかもしれないが、そうでなければ心の中に「もっと大事にしようか…」という気持ちが芽生えるかもしれない。具体名は伏せるが、この連載で取り上げた後に、案内してくれた担当者から「今まで気付かなかった良さに気付きました」「これからは大事にします」といった礼状をもらったことも何度かあった。(中略)

 「建築をほめよ!」。それが今回の結論である。もちろん不具合や事故があれば批判することは大切だ。だが、批判する一方では、今ある建築の寿命は短命化する。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20080801/524870/?P=1

日経アーキテクチュアの人気企画で単行本も好調な「昭和モダン建築巡礼こぼれ」の宮沢洋さんの記事。

最近のマスコミの報道のパターンは何か問題が起こると徹底的に糾弾し、次の話題に移っていくと忘却する、という傾向が強いようい思いますが、「ほめる」ことで何かがはじまるのではないかという視点は新鮮でした。

今週末からCity Switch出雲のワークショップが始まります。このワークショップでは、出雲をみんなでまず「ほめてみる」ことからはじめて見たいと思いました。