CSP 1020 レンタカー/出雲空港/HOUSE H/出雲大社/日御碕/参道/科学館/レクチャー/古民家

実家で朝食。弟に送ってもらって駅前のレンタカーショップへ。車を借り出す。ホテルで二人をピックアップし、出雲空港へ向かう。車中から出雲の郊外の風景や田園の風景を見てもらう。空港でテレデザインのタジマさんをピックアップ。

農道を通って、田園風景を見ながら、HOUSE Hへ。内外を案内する。古民家とモダンなデザインの対比をおもしろがってくれた。

その後出雲大社へ。中学生のころからお世話になっているナカスジさんに菊竹さんの庁の舎の中を見れるように手配をお願いしていた。待ち合わせ場所に行くと、出雲大社の最高位の宮司である出雲国造(いずもこくそう)の千家尊祐様がわれわれの到着を出迎えてくださる。生き神様とも言える千家さんとの対面に動転する。その後貴賓室でお話を伺う。外国人である二人は最初どういうことかよくわからなかったようだ。出雲大社の本殿の側まで案内してくださるということで外へ出ると、身を清めるための手水、紙、羽織る白衣が用意されている。一同神妙に本殿へ。本殿のある神域に近づくと、我々のために神主、巫女さんなどが待っている。お祓い、お神酒で身を清める。その後宮司第四位である権禰宜の平岡さんの案内で小一時間ほどかけて本殿のまわりを歩く。出雲大社の現在の本殿は270年ほどの前のものであり、その前は50年ほどごとに建て替えていたとのこと。建て替えないのは、コストやそれだけの材料が手に入らないからであり、建て替え続けることこそ本来の姿だとのこと。建物は神様の乗り物にすぎない。国造もまた魂の乗り物であり、身体は滅びても魂はそのまま次の肉体に乗り移る、という。出雲大社は来年本殿の屋根の修理をするために、神様を現在の拝殿に移すとのこと。その代わりの仮拝殿が現在の拝殿と庁の舎の間に建設されている。庁の舎も今回三回目の本格的な修繕に入っているとのこと。工事中の中をみせていただく。その後境内を横切り、槇総合計画事務所による歴史博物館へ。残念ながら時間がないのでロビーだけを鑑賞。

思いがけない体験に、動転したので、気分転換のために日御碕へ。貝ご飯の昼食。風が強く日本海が波立っている。

食後は出雲大社の参道にそって歩く。旅館竹野屋(竹内まりあの実家)、一畑電鉄の大社駅(分離派?)、伊東豊雄の大社文化プレイス、旧大社駅などを見学。

駅前にもどり、カメタニさんの案内で科学館を見学。カメタニさんがコンペでとった施設で、市内の中学校、高校が共同の理科実験室として使用している。とてもよく利用されているようで、市町村合併にともなって増築もされたそうだ。

その後ホテルに一度帰り、各自レクチャーの準備。


夜はビックハート出雲でレクチャー。今後出雲とオーストラリアをつないで考えているイベントの説明をし、そのコアメンバーの二人の紹介をかねたレクチャーをしてもらう。なぜか僕が通訳をすることになり、しどろもどろで分かる部分だけ話す。

レクチャーの後は、出雲の建築家のみなが共同で手作りでつくりあげている古民家へで囲炉裏をかこんで打上げ。築200年の農家を、ワークショップ形式で修繕したもの。中心人物であるエスミ氏設計事務所でもある。薄暗い中で、いろりを囲んでの夕食は、オーストラリアの二人にもとても思い出深いものになったようだ。交わされる建築談義も面白く、これからぜひ一緒にものやことが作れればと思った。

名残惜しいが、おいとまし、ホテルにみなを送って実家へ。

とても一日の体験とは思えない濃縮した一日となった。