そりゃそうだ

「新基準に合わせた設計図書の作成は不可能」、JSCAが法施行時の運用について要望書

 日本建築構造技術者協会(JSCA)は国土交通省に対し、6月20日の施行が迫った改正建築基準法の移行時の取り扱いについて要望書を提出した。5月 31日付で国交省建築指導課長に宛てた要望書では、「構造設計・監理に携わる者が改正法令の詳細な内容を熟知するまで施行日から数カ月間は、法令解釈上の問題に限定し、確認申請図書の修正ないしは一部差し替えを認めるなどの経過措置を強く要望する」などと記している。

 建築基準法の改正に伴い、構造計算基準に関する規定が大幅に見直される。国交省は4月23日付で、改正建築基準法の施工日前後の扱いを各都道府県に対して通知。この中で法施行後に着工する場合は、新たな構造計算基準への適合を求めていた。構造計算基準を定める告示は5月18日に公布されたが、補足的な事項などを記す技術的助言は現在も検討中。法令の解釈や背景などを解説する「2007年版技術基準解説書」の発行も7月にずれ込む見通しだ。

 要望書の中でJSCAは、「技術基準解説書の発行がなされない状況で法令の意図するところを完全に理解し、完全無欠な設計図書を作成することは不可能」と言及。施行日以降に確認申請する建物のうち、構造計算適合性判定を要するものの多くが、「技術基準解説書の細目の変更や、改正法令の趣旨や内容の理解不足によって不適合と判定されることが予想される」と懸念を示した。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20070601/508119/

設計の現場で必要なのは、おおまかな方針ではなく、つねに具体的な解釈や指針など。ぞれが無い時点での強行は強い不信感を感じます。

構造設計ソフトも作れないでいるようですし。

1-2年で再度大幅な法令改正があるのは目に見えていますね。