棚卸し

最近とみに慌ただしく、時々なにをやっているのか分からなくなる瞬間がある。一度冷静になるために、プロジェクトの棚卸しをしてみる。


事務所関係は、

HOUSE H」出雲の築100年の農家への増築と既存部分の改修。現場が進行中で6月下旬には竣工予定。設計2年、見積もり調整および減額案の作成で1年、現場1年強という、グランドプロジェクトに。ついに無事フィナーレを迎える予定。

トドロキ・チビ」等々力の22室の長屋形式の集合住宅。現在地下躯体工事中。秋には竣工の予定。現在施工図のチェックバックの佳境を迎えている。

トドロキ・ノッポ」等々力の41室、地下1階地上8階の集合住宅。確認申請がおり、施工者が内定したので、基準法改正前にすべりこむ。現在着工に向けて準備中。こちらは来年の秋に竣工予定。

この二つの集合住宅を無事仕上げられるか、事務所の実力を測られる場面だ。

「MDHプロジェクト」コミュニティ・オリエンテッドなプログラムを持つ集合住宅の企画、設計。時々出てくる土地情報をみながら、ビジネスモデルの構築中。うまく実現につなげたい。明日ある敷地のための法規ボリューム検討を提出。事業採算ベースにのるか、様々な角度から検討が必要だ。

「KNOプロジェクト」単身女性のためのインテリアのリノベーション。一人で2フロア、180m2ほどを専有。うらやましい。明日第二案の提案。仕事になるかどうか、ここらで判断しなければならない。

AOKプロジェクト」両国の住宅(賃貸部分付き?)のプロジェクト。今週金曜日に第一案を提示。まだライフスタイルがよくわからないので、主に敷地のコンテクストから検討したプランを提示予定。

この他にはニシザワくんが担当している住宅の現場と、工場の増改築の基本設計に取りかかる予定。

6月末に締め切りのある深センのMOCAPEのコンペにも参加したい。審査委員はイソザキさんやケネス・フランプトン


大学関係は、通常の授業関連の他には、

調布市 東京大学早稲田大学合同設計課題」調布市を敷地とする2大学合同の設計課題。イベントとしての企画調整を担当。

東京大学ローマ大学合同ワークショップ」9月に2週間ほどローマに滞在し、ワークショップを行う。現在各種日程などの調整などを担当。

「ブタペスト・コンペ」研究室で学生主導で参加しているコンペ。

ココラボ」研究室とコスモスイニシアの共同研究プロジェクト。1.5階分の階高をもつスケルトンを生かした院フィルの提案。学生主導で行う。明日はキックオフのパーティーがある。

その他、
「City Switch」2007年、2008年にオーストラリア、日本、リトアニアを結んだ、建築家、都市計画家の交流プロジェクトの企画に参加している。日本の都市の計画対象都市を出雲市とする可能性を、地元の人々と一緒に考えていきたい。出雲、オーストラリアへの出張を予定。

「環境デザイン(都市と建築)」慶應義塾大学SFCでは設計演習の非常勤講師をつとめているが、こちらは当日体一つで出かけていけばいいので、時間の拘束は受けるが、宿題はないので気分は楽だ。


「Responsive Environment」では、日本芸術文化振興基金の助成を得て、新作を年度内に発表予定。なかなか打ち合わせに参加できない。


新表現のディテール」新建築で不定期に連載中の企画。若手の建築家4人で建物の見学をし、それについて対談を行う。

「ディテール・ジャパン ル・コルビュジェ特集」卒業旅行で出かけたチャンディガールへの旅行記のようなエッセーを寄稿。後は校正。夏には出版されるでしょう。

建築家案内の新書の企画は、原稿がまったく進んでいません。関係者の皆様申し訳ありません。


うーむ。
自分で棚卸しをしてみると、もちろん課題山積だけれども、なんとかなりそうな気がしてきました。
ポジティブに行きましょう。