web-建設物価

「Web建設物価」のサービスを開始

 建設物価調査会は4月から、月刊誌「建設物価」のウェブサイト「Web建設物価」を開設した。ウェブ独自の情報を盛り込み、検索機能を充実させて、資材価格情報を迅速に提供することを目指している。

 収録対象の資材の種類(規格)は、月刊誌の「建設物価」が6万6000なのに対し、「Web建設物価」は約7万だ。一般的な土木工事で使う資材のほとんどすべてをカバーするほか、建築資材の情報も粘土瓦、畳に至るまで幅広く収めている。価格情報は「建設物価」と同様に月ごとに更新し、前月比で変動した場合には赤字で表示する。価格を表示した画面は、印刷して設計図書に添付することができる。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20070404/505786/

有料の会員向けサービスではありますが、web上で建設物価の検索が出来るようになるようです。こういった有料のwebサービスは、遅かれ早かれ無料化していく流れがありますので、近い将来は広告収入をベースとした無料サービスとして、建設関係者や一般の人々が建設物価の「相場」というものを共有する時代がそこまできているのかもしれません。


いまでは当たり前の住宅情報誌ですが、2,30年前に雑誌が出る前は、一般の人々は「相場」というものを共有することが難しく、賃料は地元の不動産屋の胸先三寸で決まっているような状況があったそうです。当初、雑誌の立ち上げにあたっては、その秘密を公開することに反対して、不動産関係者の協力を得ることが難しかったそうです。それが、ひとびとがその情報をあてにするようになり始めると、逆に雑誌に載っていないとその不動産を借りてもらうことが難しくなるため、率先して情報があつまるようになったのだそうです(すいません、またぎきで裏付けはとっていません)。

建築の「相場」というのは、十数年実務についていても分かりにくいところがありますが、施主も含めてこういった情報が共有され始めると、何かが大きく変わるきっかけになるような気がします。