ブレインストーミング

普段からそうだけれど、仕事の中では、図面や模型に向き合う時間も多いけれど、人と話をする、という時間も圧倒的に長い。


昨日昼は大学時代の友人と食事をしながら、これから進めたいコミュニティ・オリエンテッドな集合住宅の企画、事業化にむけてなにが出来るかのブレスト。建築家ではない彼との会話はいつも新鮮で、元気になる。与えられたプログラムを解くのではなく、プログラムの構築から出来るとうれしい。その分困難は倍増するが。なんとか実現したい。

夜は新建築での連載のための対談。高橋賢さんの岩本町の事務所におじゃまする。石黒由紀さん、山本想太郎さんに編集の大森編集長なども交えて2時間半ほど話す。お題は先日訪問した森山邸。言葉のバトル?を楽しむ。さて、どういう記事になるか。

今朝はREを一緒にやっているコウチさんと等々力の集合住宅の照明デザインのブレスト。デザイナー同士、ひとつのプロジェクトをどうデザインし、決定を下していけるか。足し算の決定は出来ない。ひとつの結論に落ち着ける必要のない対談とは違った、別の緊張感がある。


建築の設計では、基本的な方針からデザインの細部、現場でのこまごまとしたことまで、長い間をかけて積み上げながら仕事をしていく必要がある。その長い時間の吟味に耐えうる基本方針を打ち立てられるかがキモとなる(もちろん、単純な積み上げは不可能で、常に基本部分から細部への繰り返しのフィードバックが必要なのは事実だが)。

そういった実務とはまた違う頭の使い方をブレインストーミングでしながら、常に頭をフレッシュな状態にできるといいなと思う。