夢のはずが

パイプで輸送「夢のゴミ収集」、次々廃止…廃墟化恐れ

 ごみ袋や収集車が姿を消す「夢のシステム」として、大規模ニュータウンなどに巨費を投じて導入されたが、ごみの減量化や分別収集のエコロジー時代に合わなくなった。

 東京・多摩ニュータウンなどで廃止されたほか、横浜市の「みなとみらい21」や千葉県の「千葉ニュータウン」も廃止される見通し。施設の撤去には多額の費用がかかることから、「大量消費、大量廃棄時代の遺物」として、各地で廃虚化する恐れがある。(中略)

 当初、可燃・不燃ごみや牛乳パックなども混在して捨てられていた。しかし、90年代に入って資源ごみの再利用などを目的とした分別が始まると、投下されるごみは減少。分別のための収集車も復活した。処理量は計画の約7分の1の1日約8トンにとどまり、排出者からの料金では運営費(年間約1億円)が賄えなくなり、2005年3月に運用をやめ、収集車が回収している。(中略)

 一方、多摩ニュータウンでは、2棟ある収集センター(高さ約10〜8メートル)について、撤去費用などから、多摩市は「跡地利用にメドが立たない」として放置しており、ガス管などとの地下共同溝にある輸送管の撤去予定もない。りんくうタウンでも、収集センターなどが残ったままで、廃止後の施設の処分は、自治体の大きな課題となっている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070129it01.htm?from=top

少し前の記事ですが、ちょっと気になっていたので。

今になってみれば、なんでこんなことが、と思うようなことですが、それが計画された段階ではベストな解決だったんでしょうね。何かに特化して、最適化されたアイデアが、ちょっとした前提の変化で全く機能しなくなる良い?例ではないでしょうか。