0113 関東学院大学/フィールドワーク

先週の土曜日は、テレデザインの田島さんに誘っていただき、関東学院大学のデザインスタジオの講評会におじゃまする。

ランドスケープデザイナーの中津先生石川初さん、建築家の田島さん会田さんの指導で進められているスタジオで、横浜のフィールドワークとそれをもとにしたデザイン提案をする課題。

最初に一時間ほどレクチャーをさせていただいて、その後講評会。学部の二年生ということで、リサーチや分析の突っ込み具合は不満が残るが、2年生くらいからこういう訓練をするのは良いことだと思う。


こういうリサーチをベースにした課題の時にいつも感じるのだが、基本的には「リサーチからはデザインは生まれてこない」。なにか新しいデザインのための線を引くために、リサーチ結果を極端に読んだり、あえて誤読したりすることが役に立つことがある。しかし、積み上げ式の分析からは新しいデザインは生まれてこないだろう。(デザイン教育の一環である限り)リサーチも新しい線を引くためのきっかけだという認識を持つことが必要だと思う。

ただし、忘れてはならないことは、そうして引かれた新しいデザインは、それで放っておいてはだめで、もう一度リサーチするような目で見直す必要がある。そこでどのように見えるか、というもうひとつの視線を忘れてはいけないのだなと思う。

新しい線を引くためのリサーチ(と分析)、それを醒めた目で見るリサーチ、これをどれだけ早く、たくさん往復できるかでデザインの質は決まっていくのだろう。