多摩ニュータウン

高層化へ、多摩ニュー分譲団地23棟一括建て替え

 東京都西部の多摩ニュータウンで最初期に分譲された団地「諏訪2丁目住宅」(多摩市、640戸)の住民が、全23棟の建て替えに向けて本格的に動き出す。3月の臨時住民総会で高層化案を承認する見通しで、2007年中に区分所有法に基づく建て替え決議を行い、08年中に着工する予定だ。(中略)

 諏訪2丁目住宅は6・4ヘクタールの敷地に5階建ての23棟が並び、間取りはすべて3DKの46平方メートル。1971年に完成し、入居が始まった。現在、約100戸が空き部屋になっており、住民は、子どもが独立した団塊の世代を中心に夫婦のみの世帯など約1100人。建物の老朽化に加え、エレベーターがないなど高齢者に不便な面が指摘されている。(中略)

 これまで2度建て替え案が浮上し、いずれも頓挫した。00年に明らかになった2度目の案は、土地の一部を売却し建て替え費用に充てるものだったが、不況によるマンション需要の冷え込みで実現できなかった。

 今回は地価の回復期にあり、マンション需要も旺盛で、開発に名乗りを上げている業者もある。02年にマンション建て替え円滑化法が施行され、住民が建替組合を作って反対者から所有権を買い取れるようになったことも追い風となった。

 多摩ニュータウンの総人口は約20万人。初期入居地区では住民の高齢化が進んでおり、建て替えで若い家族が増え、活気が戻ることが期待されている。(以下略)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070107it03.htm

郊外の今後の高齢化や再度の開発の難しさはいろいろと言われているところ。

今回の計画実現の正否を分けたものは何だったんでしょうか。現在のいわゆる景気回復によるものでしょうか。

リノベーションによる団地再生というのもよく議論されるのですが、今回は俎上にはのらなかったのでしょうか。71年に完成した建物ということもあり、耐震性の問題が大きかったのかもしれません。