外から眺めてみれば

ニセコで米系業者が宅地開発、「別荘風」米英国人向けに

 ニセコアンヌプリ国際スキー場(後志管内ニセコ町)周辺で、米大手住宅メーカーが宅地開発を進めている。首都圏などの米英人ら向けに、来年春までにまず別荘仕様の高級住宅8棟を建設・販売する。ニセコ周辺では同倶知安町ひらふ地区でも豪州資本がコンドミニアムなどの開発を進め地価が急騰している。国内スキー客が低迷する中、外国人客を中心に高級リゾートのイメージが定着すれば、と地元も期待を込める。

 開発を進めるのは注文住宅を手がける米リンダル・シーダー・ホームズ(シアトル)の日本法人(横浜市、堀内克也社長)。国内でも軽井沢や那須高原などリゾート地に約3000棟を建築し、道内でも札幌や帯広、釧路などで実績がある。

 同スキー場周辺に別荘や一般住宅4棟を建設し、今月中にも最初の入居者が入る予定。平均価格は5000万円程度で、顧客の多くが首都圏在住の富裕な米国人や英国人。来年春ごろまでにアンヌプリ周辺に3棟、近隣のニセコ国際モイワスキー場(ニセコ町)周辺に1棟の計4棟を建設する。

http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20061222c3c2200o22.html

あんまり東京の人の間では知られていないのかもしれませんが、例えばオーストラリアでは「ニセコ」「富良野」といえば、スキーの出来るリゾートとしてとても有名です。今年の夏にシドニーで会ったオーストラリアの人に「日本のどの都市にいったことがあるか」と聞いたら「ニセコ!」と答えられました。たしかに東京から見れば北海道は遠いですが、オーストラリアからみれば、ナリタに飛ぶのもサッポロに飛ぶのも変わらないですね。

町おこし、村おこし、あるいは都市再生と言ったときに、どうしても日本人の視線からだけ考えがちですが、外に目を向ければニーズもあり得る、ということでしょうか。