HOUSE H LVL建方続行されています

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島根県出雲市で建設中の住宅「HOUSE H」のLVLの建方が続行中です。既存農家と対照的なボリュームが姿を現しました。ここに鉄骨造のフラットルーフが架けられます。

当初は既存の農家の屋根を撤去し、下の生活空間はそのままにしたまま、既存部・増築部をひとつの大きなフラットルーフで覆う、というアイデアでした。こうすることで、ここ出雲ではまだまだ残っている伝統的なライフスタイル(応接、冠婚葬祭、大きな納戸空間)をのこし/既存部分のプランを基本的に残す、新しい現代的な生活を送れる生活空間を新しくつくり/増築部、それを一体の屋根で連結することで既存部分の構造補強を一度に行ってしまおうという構想でした。

鉄骨造の屋根の下につくる増築部分については、伝統的な木構造に対して、現代だからこそ出来る木構造を提案したいと思い、腰原幹雄さんと相談してLVLの積層構造としました。

こうすることで、「大きな鉄骨造のフラットルーフの下に共存する、新旧の木構造とライフスタイル」の実現を目指しました。


最終的には、建設費の問題で、既存部分の根本的な構造補強は見送られ、「第一期」工事として、増築部分のみ施工することとしました。将来「第二期」が実施されるかどうかは分かりませんが、対応可能なような設計となっています。