また出た

うっすら「唐風女性」、奈良〜平安期の板絵発見 島根

 唐風の衣装を着た女性を墨で描いた奈良から平安時代の板絵が、島根県出雲市の山持(ざんもち)遺跡で見つかった。県埋蔵文化財調査センターが4日、発表した。平安初期以前の女性の全身像の出土は、高松塚古墳壁画以外に例が少なく、同センターは「仏教の地方への浸透ぶりや当時の風俗を知る貴重な発見」としている。(中略)

 奈良大学の東野治之教授(日本古代文化史)は「女性の風俗を伝える像の出土例は少なく興味深い。女性は上流階級とみられる。頭光のある絵が吉祥天女だとすれば、地方にまで吉祥天女への信仰が伝わっていたことを示す貴重な資料だ。何かの祈りに使ったとも考えられる」と話している。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200610040057.html

久しぶりに地元ネタです。

出雲というところは、今は一地方都市、三浦展のいうところのファスト風土化した光景が広がりますが、大昔はいろいろ栄えた場所のようです。ちょっと掘ると、すぐに遺跡が出ます。山の中に道路を新設したりすると、すぐに銅鐸やら銅矛がでたりします。

来春に島根県立の歴史博物館が出雲大社の横に出来ますし、出雲市の方でも別の古墳の横に埋蔵文化センターを整備するようです。


まあ、古墳がでたからといって、直接今の人々の生活の変化にはつながらない訳ですが、ちょっとしたプライドとか、郷土愛、みたいなものにつながれば町を元気にするきっかけにはなるかもしれません。

埋蔵文化センターには、各地の大学の考古学研究室のサテライトをおいてもらおうというアイデアもあるようです。他の地域との交流のきっかけにもなるかもしれません。