一日一日を

大学時代の同期のSさんが亡くなったとの知らせがあり、通夜に出席した。

Sさんとは学生時代の付き合いはあまりなかったが、昨年、海外の建築家のレクチャーのアレンジの依頼をSさんからもらい、メールなどでやり取りをした。当日は簡単な挨拶くらいしか出来ず、その時には既に病をかかえた状態であったことすら知らなかった。執筆や講演なども行っていて「これからサスティナブル建築を語る、日本を代表する論客になるのだろうな」と思っていた。

妻にその話をすると「奥さんはいたの?子供は?」と真っ先に聞かれた。自分としては「仕事や研究でやり残したこともいろいろあったろうにな、、、」と(一緒に建築を学んだ同窓生として)仕事のことが浮かんでしまうのだが、妻としては残された家族のことが気になったようだ。結婚3年目の発病。それから5年間の闘病生活だったそうだ。


間もなく、僕たち夫婦ももう一人子供を授かることになる。一日一日を大切に生きなければと思った。