UIWS0801 ガイダンス/シンポジウム

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今朝は朝7時に起きて、出題のためのプレゼンテーションの手直し。なにしろ英語がそれほど達者じゃないので、イメージや簡単な英文で理解を助けるように考える。

Marcのアパートを出て、10分ほど歩いて大学に。大学のキャンパスは東大よりさらに大きい。建築学科の建物の一階にあるカフェでサンドイッチを食べながら原稿の推敲。トムヘネガンさんが通りかかり、挨拶を交わす。


10時になるとガイダンスのスタート。ヘネガンさんの挨拶に続いてTom Rivradの概要説明。11時からは場所を移してそれぞれのスタジオの講師の出題と自己紹介。ここでのプレゼンテーションの内容がスタジオの質にも関係するので、緊張する。リラックスした反応で安心する。学生は留学生も多いこともあるが、多民族な土地柄もあって、白人、アジア系、東南アジア系も含めて様々。だれがオーストラリア国籍で、だれが留学生なのかまったく見分けがつかない。


ガイダンスの後、学内のカフェテリアでランチ。日本食らしく、太巻きの寿司?とラーメンが楽しめる。アボガドとサーモンの太巻きとアボガドとマグロの太巻きを食べる。切って出さないで、太い物をそのままかぶりつくのがオーストラリア流らしい。

昼食のあとは、場所を移して、島を監理するHarbor Trustのスタッフから、島の歴史などについてレクチャーを受ける。この島は流刑者のための場所として始まり、造船が盛んになり第二次世界大戦のころは軍艦を作っていたとのこと。20世紀の終わりになって島は閉鎖されたが、近年カジノとして開発するアイデアがあったらしい。そのアイデアへの反対運動が起こり、Trustの結成にもつながったらしい。歴史の短いオーストラリアという国にとって、100年の歴史をもつ工場の歴史もまた、市民にとって重要な歴史、ということだ。

Trustは政府の資金によって結成され、10年間の期限がある。この10年間でどのようにシドニー湾の自然を残し、どのように開発を行うかというプランをつくる。どのように組織が終わるか、があらかじめプログラムされているか、ということがすばらしいことだと思った。


レクチャーのあと、アパートに帰って一時間の仮眠をとった後、シンポジウムに参加するために再び大学へ。今回のワークショップの講師に加えて、経済、文化、政治などに関係する別のパネリストを加えて議論を行う。
最初にHabor Trustのスタッフから基本的な島の概要のレクチャーを受けた後、パネリストや聴衆を4つのグループに分け小さなグループに分かれて議論をする。その後、ワインを飲みながらリラックスし、再び全体での議論に戻る、という流れ。最後の議論ではそれぞれのグループの議論をリードするパネリストたちがそれぞれのグループでの議論を報告するというスタイルをとった。
こういったシンポジウムのスタイルはオーストラリアでも一般的なものではないそうだが、短い(3時間)かぎられた時間のなかで情報を共有し、議論をするにはすばらしいシステムだと思った。


シンポジウムが終わると、大学のそばのピッツェリアで軽い夕食。Marcのアパートに戻り、就寝。