目黒で工事スタート

今週の月曜日は、目黒で設計を進めていた住宅「HOUSE M」(仮称)の略式の地鎮祭でした。

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今回の敷地は、前面道路が現況幅員2mの2項道路。それが10数mあって、その先も幅員4mそこそこという密集市街地にあります。敷地のほぼ4面を隣家に囲まれている、という感じです。


当初、この困難な状況を逆手に取って新しい構造的なチャレンジをしようかと思ったのですが、、、


「鉄骨は?」

クレーンなんか使える訳ないでしょ!


「じゃあ、コンクリートでやろう!」

大きな部材を使わなくていいのはいいけど、ポンプ車を設置できる部分がない。相当離れたところに置いて、圧送用のパイプを設置するために、かなりの範囲の道路を封鎖する必要あり。生コン車も最小サイズのものを使う必要があるので、非効率なのでかなりのコストアップ要因に。よって不可。


「木などで工場でユニットを作ってきて、それを現場で積み上げるような形は!」

搬送時のボリュームが大きくなるので、運び込むのがかなり非効率。最終的には職人さんが手で運べるサイズのユニットとなると制約も大きい。
組み立てにクレーン等の重機は使えない。よって不可。


など、いろいろトライしようとしたのですが、最終的には部材が手で運べるくらい小さく、重機なしでくみ上げられる、在来木造の構法を採用することに。条件的にコストアップ要因しかないため、工務店でも正確に見積もれる(ロスを見込んで余裕をみる必要のない)慣れた構法を採用したという面もあります。


9月には竣工予定です。