パワーオフできる建築
慶応藤沢での非常勤の授業の帰り、電車待ちの時間をつかって湘南台文化センターを見た。
作られた時代の雰囲気をよくあらわした建築だと思う。
が、
今日見たその建物はちょっと悪夢のようだと思った。
それはきっと施設の定休日であること、そのため人気が少なかったこと、夕暮れでもう薄暗かったことなどが影響していて、きっと別のシチュエーションで見ればまったく違う印象をもったと思う。
非常に饒舌な建築が一瞬フリーズさせられて声を奪われたような状況。
今は亡きThink Zoneについて、吉岡徳仁氏にインタビューした時に、電源を落としたら何にもなくなるように作りたかったと語っていた。
建築は非常に多くのアクティビティを受け止める地形のようなものでありたい。
そこにインストールされるアクティビティを誘発する道具立ては電源を落とすように沈黙可能なように作りたい。
そう思った。