CSP 0530 上野/山形/六本木

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金曜日は朝9時前に上野駅で待ち合わせ。大野研OGでシドニー工科大学の助教を勤めるジョアン・ジャコビッチと事務所のアンドウさん。新幹線で仙台を目指す。車中で互いの近況を話す。

仙台に着くと駅前のバス停から高速バスにのり、山形市東北芸術工科大学へ。普通は山形新幹線山形市に行き、タクシーなどで大学へ行くのだが、今回の行き方の方が早くて安い。バスも大学の前まで行ってくれるのでとっても便利。プロダクトデザイン学科の准教授をつとめるニシザワくんが出迎えてくれる。研究室に荷物を置かせてもらい、その後山の上にある古民家を利用したそばやへ。とってもおいしい。

打ち合わせやレクチャーの準備をすませ、15:30よりレクチャーを開始。City Switchプロジェクトで使用する、移動可能なパビリオンをデザイン、製作するという課題をとっているプロダクトデザイン学科の3年生が主な対象者。ジョアンとヤマシロが話す。僕はリノベーションという考え方からはじめて、仮設的な構造物やイベントによって場所の可能性をプレゼンテーションし、共同体験を積み重ねることが新しい時代のアーバンデザインになるのではないかという考えを話す。

その後スタジオ参加者の10名ほどのプレゼンテーションを受け、クリティークをする。指導しているのが建築家であるせいか、思ったほど建築学科の学生との差は感じなかった。

講評会を19時過ぎに終わらせ、市内の蔵を改修したレストランへ。23時過ぎまで学生たちと話をする。とても居心地のいい空間でケチのつけようはないのかもしれないが、古民家再生などと同じでデザイン手法は山形であろうが、出雲であろうがジェネリック。講評会でも頻発した「○○らしさ」という言葉の難しさと同じようなものを感じる。「らしさ」があるとすれば、おそらくそれは個人の創意を超えた、風景、とでもよぶスケールの中にあるのかもしれない。

その後二次会のパブへ。途中でおいとまして大学のゲストハウスへ。市内を一望する温泉大浴場でゆっくりし、眠る。長期滞在に対応したゆったりした部屋でくつろげる。


土曜は7時に起床。8時過ぎに集合して山形駅へ。新幹線の車中ではCity Switchプロジェクトの進め方についていろいろと打ち合わせ。予算の獲得と、インスタレーションのアイデアなどについて。いすを回転させて四人で向かい合う形で集中的に話す。スカイプではいつも話をしているが、やっぱり情報量が違う。あっという間に3時間あまりが過ぎ、上野駅へ。解散する。

いったん自宅へもどり、食事をしたり昼寝をしたりする。小雨も降っているため、子供たちは外に出かけられないので残念そう。夕方に起き出し、シャワーを浴びて六本木を目指す。

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駅近くのカフェでヒロセさんと図面の打ち合わせ。ここががんばりどころ。その後六本木ヒルズのラウンジスペースへ。朝までいた山形ののんびりした風景との落差にめまいがする。
東大の教え子でもあり、現在は博報堂に勤めるオオイエさんの結婚式の二次会に出席。大学の先生や同級生の顔も見える。長い遠距離恋愛の末のゴールイン。本当におめでとう。

二次会の後、事務所のメンバーや元学生たちが声をかけてくれて、僕の誕生日を祝ってくれた。中華料理を楽しみながら飲む。底が桜の花弁をかたどったグラスをもらう。どうもありがとう。