0330 鶴林寺/浄土寺浄土堂/箱木家住宅/神戸女学院/須磨

20080330hakogike.jpg

朝8時30分にバスに集合し、出発。最初の見学地である鶴林寺へ。大仏様と和様の折衷様式。改修中の太子堂常行堂を見学。

その後浄土寺浄土堂へ。重源による大仏様の建築。外観は素っ気なく、スケール感などから、ちょっと離れてみると、コンクリート製のお寺にも見えなくない。僕などだと知らなければ通り過ぎてしまいそう。内部に入ると、天井が張られていないため、中央の四本の柱と、スケールアウトした挿し肘木がダイナミック。装飾が排除され、構造がそのまま意匠になっているところに、モダンな感性を感じ取ることができるのだろう。阿弥陀像の背後の蔀戸から西日が差し込み、逆光の状態をつくる。南にワンスパンだけ設けられた蔀戸がその逆光の状態を和らげている。

グリーンピアで昼食をとった後、次は箱木家住宅。室町時代に建設された日本最古の住宅と言われている。ダム建設にともない、移築、復元されたもの。茅葺きの屋根の軒の先端は1.3mくらいの高さしかない。外壁は土壁の大壁で仕上げられていてモノリシックな表情。最近はやりのカワイイ建築を思い出す。大工による仕事(製材された柱、梁、板材の使用、鴨居、引き戸)と、住民による共同作業で作る部分(茅葺き屋根)の区別があることを教えてもらう。住宅は大工さんに作ってもらうものだということに限らないのだということを再認識。

次の見学は神戸女学院ヴォーリズの設計。四つの後者で中庭を囲いとった、キャンパス。スパニッシュ・ミッション・スタイル。同時期には既にル・コルビュジェなども活躍しているわけで、建築界の中でどのような勢力関係になっていたのだろうか。

夜は須磨の国民宿舎へ宿泊。アンドウさんも合流し、夜は学生との宴会。二次会は部屋に戻って続行。夜の2時くらいまでつきあい、先に休む。