小便横町

思い出横丁 再開発白紙 
準備組合が解散、防災対策なお課題

JR新宿駅西口の通称「思い出横丁」(新宿西口商店街)で、2003年に地権者が結成した再開発準備組合が昨秋、解散していたことが明らかになった。地上9階地下3階のビルを建て、地下に昭和の町並みを再現する計画だったが、地権者の意見がまとまらなかった。1999年の火災後も、小さな飲食店がひしめき合う横丁。防災上の問題も指摘されるが、常連客は「このままでいい」「再開発すべきだ」と、ほろ酔いの論争を続けている。(阿部優樹)

 JR新宿駅西口から歩いて2、3分。横丁は、約2000平方メートルの敷地に、おでん屋など約80の飲食店が軒を連ねる。終戦直後は闇市で、復員軍人が持ち帰った食料品などを売買していた。50年代ごろから大半が飲み屋となり、にぎわってきた。

 99年11月、全店舗の約3分の1にあたる28店を全半焼する火災が起きた。ほどなく復活したが、木造店舗が再び密集。防火上の問題から、03年、再開発計画が持ち上がった。

 ビル計画は、都市開発法に沿って、地下3階に駐車場を完備し、地下1、2階に、現在の店舗を入居させる予定だった。08年秋の完成を目標に、7割以上の地権者が参加する再開発準備組合も結成された。

 だが、2000年に横丁の一角にできた4階建てのビルが繁盛したことから、地権者から、「金と時間がかかる大規模ビルは必要ない」「小さいビルでもやれる」との意見が出始めた。

 さらに、横丁内の路線価には1平方メートル当たり、最大400万円以上の差があるため、地権者から、「ビルにしたら不公平だ」との意見も上がったという。

 昨年9月の総会で、組合はあえなく解散。福田鉄男・新宿西口商店街振興組合事務局長(64)は、「結局、みんな総論賛成、各論反対だった」と嘆く。(以下略)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20080116-OYT8T00104.htm

「思い出横町」あるいは「小便横町」。卒業設計の名所でもあります。

再び大規模な火災が起きる可能性などを考えれば、なんとかしなければならない場所ではありますが、このままでいてほしいような。

(とりあえず今回)再開発にいたらなかった理由が、「路線価の評価のばらつき」「小規模でもそれなりに儲かる」などの理由だった、というのは面白いとおもいます。