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「離婚も温暖化の一因」米研究者が分析

 人数の少ない家庭が増え、エネルギーなどの利用効率が悪化するためで、離婚の影響で増えた米国内の電力消費は、原子力発電所6基分にあたるという。近く米科学アカデミー紀要電子版に発表される。

 ジェングオ・リウ特別教授らは、冷蔵庫の消費電力など、各家庭の維持に必要な資源量は、家族が少なくてもさほど減らないことに着目。離婚による環境への影響を調べるため、米国の約1万家庭について、2005年の統計から、資源の利用状況を分析した。

 その結果、結婚が続いている家庭に比べ、離婚した家庭では、1人あたりの部屋数、電力消費、水消費がいずれも約1・5倍に上っていた。

 米国の離婚率や再婚率から計算すると、離婚していなければ節約できた05年の資源量は、部屋が3851万室、水が2兆3800億リットル。電力は735億キロ・ワット時で、日本の大型原発(135万キロ・ワット)6基分の年間発電量にあたる。

 米国で離婚によって増えた家庭数は、1970年は140万世帯だったが、2000年は610万世帯と4倍以上になった。離婚や別居は世界的に増えていることから、世界各地の11か国についても分析したところ、離婚によって小規模世帯が増え、1人あたりの部屋数も増える傾向は同じだった。

 リウ教授らは「離婚の際、家庭用品を一度処分して買い直せば、廃棄物も増える。子供が別れた親に会いに行くための交通にも、エネルギーが要る。地球環境を守るには、離婚のように環境に悪影響を与える生活スタイルにも目を向けて対策を講じる必要がある」と指摘している。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071204it06.htm

この論法でいくと、独身で一人暮らしを続ける、というのもNGなんでしょうね。

徹夜で一生懸命設計する、とかいう行為も環境負荷をたかめるからNGとか。