TRWS2007 0922 オリンピック/ヴィラ・ジュリア/モレッティ/モスク/マイヤー/コルビアーレ/EUR/コロッセオ/ゲットー/リアルト

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朝8時ころ起床。食堂で朝食。

サンタンドレア・デッラ・ヴァーレ教会横の広場で手配したバスにのり、学生たちと一緒に半日のエクスカーションへ。マルコさん、サブリナさんたちが案内してくれる。

まずファシズム時代のオリンピック施設へ。その後ヴィラ・ジュリアの側のローマ大学の校舎と、日本文化会館をみる。その後モレッティの集合住宅をみる。いまの目で見るとこれでも重々しいが、スキンをボリュームから切り離した表現などは、当時としては革新的なものだったのだろう。その後ローマ大学ポルトゲージ教授の設計したモスクへ。ラマダンのため入場はかなわず。ローマ版渡辺豊和というかんじ。

リチャード・マイヤーの教会へ。郊外の集合住宅地の広場に位置している。大きな立体局面を描く白い壁が何枚も立ち、それに反射した光が教会の中を満たす。開放的だけれど、直射光ははいらず、柔らかいひかりの状態をつくっている。ローマ中心街の教会にくらべれば小さな教会だが、現代的な意匠で現代的でありながら荘厳な空間をつくりだしている。マイヤーの建築はあまりいい印象を持っていなかったが、これには驚いた。見直しました。

その後もう一つ教会を見学した後、コルビアーレという巨大な集合住宅へ。全長1kmの集合住宅。コルビュジェのユニテダビダシオンをいくつもつなげたような構成。本来中間階には商店などが入るはずだったが、そこもスクオッティングされて住宅になっている。建物全体が住民に乗っ取られている。

EURへ。実現しなかったローマ万国博覧会の計画を、現在もオフィス街として開発し続けている。ここのプールの横のテラスレストランでランチ。案内をしてくれたローマ大のみなや学生にもごちそうする。学生とはここで実質的に分かれることに。気をつけて旅を続けてほしい。その後街をとぼとぼと歩き、コングレスホールの中を見学。ローマ大のみなと分かれ、ナンバ先生とスズキ先生と一緒にメトロBでコロッセオへ。

コロッセオ駅でおり、コロッセオフォロ・ロマーノなどを横目にみながらアルゼンチン広場へ。そこで先生たちと別れてスーパーでお土産用のショート・パスタやワインなどを購入。インターネット・ポイントでメールをチェック。スカイプで事務所と連絡。まだ欲しいデータが届いていない。一時間後に受け取ることを約束して宿坊へいったん戻る。宿坊でシャワーを浴び、シャツを着替えて再びインターネット・ポイントへ。今度はデータをダウンロード。

20時過ぎ、アルゼンチン広場でレオーネさん、そのパートナー、サブリナさんと待ち合わせ。歩いてゲットーのあたりへ。そこを横目に見ながらさらに進む。小さなリストランテで夕食。ワインやカルパッチョ、シシリア風のパスタなどをいただく。あいかわらずおいしい。ワークショップの反省会を助手連で。またこのチームでなにか出来ればいい。その後近所のリアルトという名前のユース・カルチャーセンターへ。レクチャーでセルフ・オーガナイズの場所に興味があると話したら、ここへつれて来てくれた。もともとは小学校としてつかっていた場所を若者の自治によるユースセンターとしてつかっているということ。もちろん建物がリノベーション?であることはローマでは当然なのであるが、このような「自分たち」による活動というのはもっとみならってもいいはずだ。スロベニアのペカルナといっしょのにおいがした。

名残惜しいが門限があるので宿坊へ。みなと握手をして分かれる。