common cafe

コモンカフェ 人と人が出会う場のつくりかた」(西日本出版社)という本を読む。著者の山納洋さんは大学時代のサークルの同期。
http://item.rakuten.co.jp/book/4409389/

卒業後、大阪に行き、大阪ガスで文化事業に携わっている、という話は噂に聞いていたのですが、卒業後まだ一度もお会いしていない(と思います)。大阪ガスの社員として関連の文化事業に携わったりする一方、common bar、common cafeといった日替わりマスターによる表現としての飲食スペースの運営や、そこを舞台とした様々なイベントを実施されているようです。

印象的だったフレーズ。

 リノポイントに通っていなかったら、そしてキムさんの「Bar SINGLES」に通っていなかったら、僕がバーを経営することはなかったでしょう。
 カウンタ−の中にいた人の魅力、そしてカウンターの中にいた人が背負っていたものの大きさに僕は惹きつけられ、そして変わっていきました。
 もしかしたら、それは大いなる勘違いだったのかもしれません。でももしかしたら、こんな勘違いから、文化というものは生まれるものなのかもしれません。

 コモンカフェの開業にあたっては、約一千万円の開業費用がかかりました。(中略)「カフェ債」と「寄付」という二つのシクミを作りました。
 カフェ債については、一口三万円で、三年後に償還し、その間に年四%の利子を払うことにしました。ただし利子はお金ではなく、一口につき四枚のコーヒー券としてお渡ししています。


アーバンデザインを考える際にも、カフェのような空間の重要性は語られると思うのですが、「かくあるべし」という命題からスタートするのではなく、あくまでも個人の視点から、様々な出会いを経て、そのような空間を作り上げて来たストーリーは説得力がありました。

巻末にはカフェの運営マニュアルや仕入れ、カクテルのレシピまでが載っています。

モンカフェの場所はここブログにはイベントやメニューがのっていて楽しそうです。

一度大阪に訪ねてみましょう。