ひばりが丘で減築

ひばりが丘団地で「減築」実験、最上階撤去で老朽化対策

 老朽化して空き室が目立つ団地再生のため、最上階を撤去して階数を減らす「減築」実験を、独立行政法人都市再生機構」が2008年夏、東京都西部の「ひばりが丘団地」で始める。(中略)

 実験の対象は、既に住民が退去した4階建て1棟(エレベーターなし、24戸)。工事は最上階を撤去し、3階建てにする。現在はすべて2DK(35平方メートル)だが、戸数を半分以下の11戸に減らす。2〜3階の床をくりぬいてメゾネット化するなどして、居住空間を広げる。09年に完成予定。

 減築の利点は〈1〉上層階の荷重が減るため耐震強度が向上する〈2〉高齢者の上り下りの負担が軽減される〈3〉建材の使用量が少なくて済む――などが見込まれる。同規模の団地棟の建て替えでは約2億5000万円程度かかるとされるが、減築では費用が7〜8割で済むとの試算もある。同機構は経費を調べるほか、体験入居などで利用者の声を聞く。(以下略)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070820i405.htm

一般紙で「減築」が見出しになるとは。建築界では、最近の好景気のせいかあまりリノベーションやコンバージョンが話題に上らなくなったような気もしますが、一方では着実に進んでいるようです。事業にも勝ち組のプロジェクトと、負け組?のプロジェクトがある、ということでしょうか。でも後者の方に新しい可能性があるような気がします。