テーマパークのキャストに


「ハイジの村」、アキバ化作戦 オタクに大好評

 アキバ系のあこがれはハイジの村――。山梨県立フラワーセンター「ハイジの村」(北杜市明野町)で16日、アニメやゲームのキャラクターに扮した格好をする「コスプレ大会」が開かれる。実は彼らにとってハイジの村は注目の場所。一方、受け入れ側の同センターも、「全国に名が知られることになるから大歓迎」と今後も定期的に大会を開く方針だ。八ケ岳のふもとが「アキバ系の聖地」になるかもしれない。(中略)

 好評だったため、2カ月後に第2回を開催することになったという。メード姿で参加した東京都内の女性(22)は「洋風の建物に周りは大自然。都心にはない風景で、コスプレをする人たちには受けました」と話す。(以下略)

http://www.asahi.com/komimi/TKY200706140130.html

森川嘉一朗さんは秋葉原を「趣都」であるとし、オタクの想像力が個人の部屋だけではなく、街中に広がった状況を描きましたが、「ハイジの村」はどうなるのでしょうか。テーマパークは受動的にある世界を受け入れ、楽しむ場だとすると、ここではもっと能動的にテーマ的な環境に働きかける世界なのでしょうか。ディズニーランドでは、ミッキーマウスと写真を撮ったりはしますが、自分がミッキーだと思う人はいないでしょう。観客はゲストと呼ばれます。
「ハイジの村」での観客はむしろキャストを演じるのでしょう。