メモリーとしての生命?

生きた細菌にデータを保存 慶応大などのチームが開発

 生きた細菌を「メモリー」または「ディスク」として使い、データを数百〜数千年保存する可能性を持つ技術を慶応大などの研究チームが開発し、米国の専門誌に発表した。(中略)

 生物が遺伝情報を保持しているDNAは一種の記憶媒体で、遺伝子組み換え技術で、人為的なデータを書き込むことができる。しかし、DNAが親から子に伝えられるときなどにDNA配列が変わる可能性があり、保存データが壊れやすいのが課題だった。

 チームは枯草菌(納豆菌の仲間)を使い、DNA配列が変化したり壊れたりしても元データを復元できるよう、DNAの4カ所に同内容のデータを別々の形式で保存する工夫をした。

 その結果、10文字ほどのデータであれば、細菌が世代交代を続けても数百〜数千年は保存できることが計算機シミュレーションでわかった。チームは「CD―ROMやハードディスクより長く保存できることになる」としている。(以下略)

http://www.asahi.com/science/news/TKY200702210105.html

モリーとしての細菌。なんだかすごく妄想が膨らみますね。人類の秘密をDNAに埋め込まれたメモリーとしての一族。それに延びる秘密結社の魔の手!とか。小説や映画が作れそう(もちろん細菌と哺乳動物の細胞はずいぶんと違うでしょうが)。ギブソンのJMも脳を一時的な外部記憶として使う、という設定でしたね。