ワークショップのレポートを寄稿しました

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2006年8月に参加したシドニー大学のワークショップ「Urbanisland Project」についてのレポート「シドニー湾に浮かぶ廃墟の島を再生する::Urban Island Projectワークショップレポート」を「新建築 2006年11月号」に寄稿いたしました。

今、店頭に並んでいる雑誌です。

ぜひ、ご一読ください。

 シドニーは特徴的なランドスケープをもつ都市だ。その中心にあるのは入り組んだ水際線をもつシドニー湾である。(中略)シドニーでは都心でも海は青く、東京に例えるなら、ちょうど京浜あたりの距離に美しいビーチがあり都心居住と海水浴やサーフィンが日常的に同時存在する。
 江戸期の東海道脇に浜がつづく品川宿の環境がもし残されていたなら、あるいは東京といえどもこうした環境をつくることは可能だったかもしれない(中略)


 「大きな物語」としての都市計画の破綻が明らかな時、小さなプロジェクトの集合としてアーバンデザインを考え、都度フィードバックをかけるという手法が考えられる。このことをわれわれは、「大きな矢印と小さな矢印」の比喩で語った。これまでの都市計画が大きなひとつの矢印だとするならば、これからのアーバンデザインは小さな矢印の集合である。小さな矢印の集合としてのデザインは、(トライ・アンド・)エラーを前提としたデザインである。(以下略)