DUSP2008-2009 SYD 0223 ボンダイ/タマラマ/ブロンテ/レッドフェーン/カリッジワークス/サーキュラキー

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午前中は大型タクシーでシドニー東部のビーチを見に行く。Bondi ボンダイ、Tamarama タマラマ、Bronte ブロンテのそれぞれのビーチ沿いの風景と、砂岩でできたランドスケープが美しい。市内のオフィス街から車で20分ほどでこれほど美しいビーチがあるというのは本当にうらやましいかぎり。シドニー工科大学のJoanne Jakovich ジョアン・ジャコビッチとカフェで打合せ。最近のシドニーの状況や、City Switch プロジェクトのオーストラリア・ラウンドについて話す。

その後タクシーでRedfern レッドフェーンへ。建築家トム・リバートさんの案内でCarriage Works キャリッジワークスというパフォーミング・アートセンターへ。外からみると、いつものような?廃工場だと思ったが、内部は大規模に改修されていた。鉄骨造の軽量な構造の中に、コンクリート造3階建てほどのボリュームが挿入されてる。これは大小の劇場が入っているらしい。その上部、コンクリートの箱と鉄骨のによる既存の小屋のトップライトに挟まれた部分には大小のアートグループのオフィスが入居している。想像以上のスケールと、建築のデザインに驚く。

その後、ここを拠点として活動しているRebecca Conroy レベッカ・コンロイ女史に話を聞く。彼女はアーティスト・ラン・イニシアチブ(ARI)の活動を長らくシドニーインドネシアで続けてきたとのこと。経済的なサポートの充実と、クリエイティビティの維持の葛藤があるようだ。非常に参考になる話を聞くことが出来た。水曜日に東京ワンダーサイトも協力した展覧会がスタートするそうなので、再度訪問することを約束して分かれる。

その後はレッドフェーン駅まで歩き、電車に乗ってセントラル駅へ。ホテルで一休みして、電車でサーキュラキーへ。オペラハウスの足元にあるオープンエアーのバーで夕食。夜景が美しい。再びジョアンとワークショップの相談。資金は確保できそうだが、どのようなテーマで進められるか、まだ工夫が必要だ。食後はエスタブリッシュメントのバーに寄り、ホテルへ向かう。

ホテルに戻ると、3月に計画されているLVLをつかった小構造体に関する連絡が来ている。メールやスカイプで議論。東京に戻り次第打合せしたい。

DUSP2008-2009 SYD 0224サーキュラキー/コッカトゥー島/シドニー大学/チャイナタウン

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今朝はバスでサーキュラキーを目指す。フェリー乗り場のカフェテリアでサンドイッチの朝食。Tom Rivard トム・リバートさんと合流。5番乗り場からフェリーに乗り込み、コッカトー島へ。途中で吉祥寺に住んでいたというインテリアデザイナーで、トムさんと知り合いという女性に偶然会う。いろいろと東京の話をする。

Cockatoo コッカトー島に着くと、Sydney Harber Fedaration Trust シドニー・ハーバー・フェレデーション・トラストのPatrick Fletcher パトリック・フレッチャー氏に出迎えを受ける。まずは一緒に島を一周する。2年前のワークショップ以降、どのように整備が進んでいるかを見せてもらう。安全性の気になる部分から柵ができたり、穴がうめられたりしている。現在ではキャンドルのような裸火をつかった作品はつくれないそうだ。僕達がインスタレーションをしたタービンホールには映画X-メンの撮影で使われたときのセットなどが残されている。木製だが塗装によってどうみてもレンガや鉄でできているように見える。キャンプサイトが整備されたり、丘の上の家を改修した高級コテージができていたり、展望用のデッキが作られたりしている。物理的な整備もすすんでいるが、多くの人々、特に学生がたくさんいて美術の写生などにつかっている。こうした人の姿が見られるようになったというのが最も大きな変化かもしれない。

その後、島のオフィスでパトリックさんの話を聞く。2年間の間に多くのイベントが行われ、アートビエンナーレのような数万人を動員するイベントも複数開かれるようになってきているということ。一方で足の便への不安などから、日常的な用途(工場、オフィス、それらを当て込んだ商業)はなかなか成約にはいたらないとのこと。イベントが町の人々にも浸透すれば状況が変わるだろうが、時間がかかるだろうとのこと。非常に興味深い話をたくさん聞くことが出来た。リセッションの影響で、施設の整備費も限りがあるようだが、商業的なプレッシャーが少ないうちに、文化的な側面の評価を高めておこうという考え方のようだ。

インタビューを終え、再びフェリーに乗り、サキュラキーへもどる。バスで再びキャピトル・スクエアのホテルへ。インタビューの資料などをまとめたりしながら休息し、再びバスでシドニー大学を目指す。

シドニー大学建築学部校舎へ向かい、トム・ヘネガン教授に会う。コンピューター・センターや工房を見せてもらい、大学そばのカフェに移動。シドニーのアーティスト・イニシアチブの事例や、メルボルンでのコンタクト先などを教えてもらう。ヘネガン先生との話はいつも楽しい。お礼をいい、近い東京での再会を約してお暇する。

再びホテルに戻って資料整理。インタビューの録音を聞きながら内容の概要をまとめる。夜は近所のチャイナタウンのレストランで間単に済ます。夜はインタビューのメモの作成。